低容量ピルで生活の質が爆上がりすぎて私はX年飲み続けている(ラノベ風)
月経。またの名を生理。それは女の宿命。
10代くらいから更年期を経て閉経するまで付き合わなきゃいけない面倒臭いもの。
月経不順か妊娠中以外は月一回程度やってくる割と辛いもの。
PMSや生理痛を伴う腹立たしいもの。
少なくとも私にとっては憎々しいものである!
合格したからよかったものの、K大の受験当日に東横線の中で突然やってきて、腹痛で私を困らせたよね生理ってば!!早朝の日吉で鎮痛剤買えなくてやばかったよね!!!
ピル飲む前はPMSでお肌荒れるしメンタル崩すし、いざ期間中になると夜量が多くてお布団よく汚したよね!!明け方にパジャマとシーツを洗う情けない気持ちってば!!!
痛みも情けなさも、若い頃は我慢するしかないと思ってたんです。
……でも違うのです。
- 鎮痛剤を飲まなければいけないほどの生理痛は我慢するべきではない
- 月経に伴う肉体的・精神的苦痛はコントロール可能である
と声を大にして言いたいです。
私は月経に伴う苦痛を「低用量ピル」と「月経カップ(サニタリーカップ)」で相当減らしています。
今回はその中でも、低容量ピルについてのお話です。
サニタリー(月経)カップについてはまた今度。
痛み止めを飲まなければいけないほどの生理痛は我慢しないで
生理痛は人によって程度が違うらしいです。
全然ない人もいれば痛みで倒れる人もいるとか。私は中〜重めのほうかと。
毎回ロキソニン飲んでましたね……胃が弱いので胃薬と一緒に。
(ロキソプロフェンナトリウムは「H2ブロッカー」タイプの胃薬と一緒に飲んでください。胃弱体質なのでロキソニン単体で飲んで胃痛で病院のお世話になったことが何度かあります)
それ、普通にやばいので。
我慢して放っておくと子宮内膜症等の病気になる可能性があるので、早めに婦人科を受診しましょう。
婦人科を受診して私がもらうことになったのは、低容量ピルでした。
現在は保険適用になっていますが、私がもらいはじめた十数年前は私の程度では月経困難症に至らず、自費診療。ウッ。
とはいえ1シート(28日分)2500円で負担は済みます。年間で約13シート。
(保険適用でもお値段はさほど変わらないと聞いたことがあります。もうちょっと安くして)
ピルの仕組みは、また追って書きます。
今回は低用量ピルのリスクとベネフィットをお伝えしたいと思います。
ピルの長所(ベネフィット)
- 月経(消退出血)の来る日がコントロールができる
- 経血量の減少
- 生理痛の緩和(私はほぼ無くなった)
どれも私には大きすぎる長所でした。
まず、消退出血という月経の来る日がコントロールできること。
ピルは3週間飲んで1週間休み、その休薬期間1週間の時に出血があるのですが、出血する週を薬である程度コントロール可能です。
1週間ずつずらしたい、でしたら可能ですので、低容量ピルを使って調整すると出血日が変更できます。
成人式とか卒業式とか友人の結婚式とかで和服・ドレスを着る機会や、温泉旅行に行く時など、「絶対生理やだな」と思う時は避けられるのです。ヨシッ!
次に、経血量の減少。
夜にシーツ汚さなくなりました(実話)。立ち上がった瞬間に血が体の中を伝って「ヴッ」となることがなくなりました(マジ実話)。
飲み続けていると量がさらに減ってくるので、「多い日の夜用」ナプキンは使わなくなりました。
最後に、生理痛がほとんどなくなったこと。
ピル飲み始めてから一度も生理痛でロキソニン含む鎮痛剤を飲んでないと思います。
風邪による高熱で消炎鎮痛剤を飲むことはありました(笑)。
それだけでQOL爆上がりです。
ですが、まあお薬なのでね、「クスリはリスク」と申しますし、短所もあります。
ピルの短所(リスク)
- 血栓症の可能性
- 定期的ながん検診をしたほうがいい
- 飲むことを習慣づける面倒臭さ
重大な副作用として現れるのが、血栓症。血管が詰まって心筋梗塞とかになるアレです。
おタバコを吸われる方はピル飲まない方がいいですよって話です。
私は遺伝性の高脂血症(高コレステロール)なので微妙なところです。ハイ。
次に、定期的ながん検診なんですが、婦人科でピルもらってると年に一度程度やってくれます。子宮頸がん検診。もしかしたら年齢によっては子宮体がん検診もあるかも。
低用量ピルでは性感染症は予防できないので、HPV(ヒトパピローマウィルス)感染でなる子宮頸がんは検診を受けよ。とのことです。
HPVはコンドームでも「感染確率を下げる」だけで「完全に防ぐ」わけではないのですが、それでもゴムはしろ。いいからしろ。しないやつは二度と勃たないようにしてやる。
ていうか低容量ピルを全員が全員避妊のために飲んでると思うなよ♪こちとらQOLの改善向上のために飲んどるんじゃい。ピルユーザーをあばずれと言う風潮は即刻滅びてくれ。
最後!ピルは毎日同じ時間に飲む必要があります。
薬によっては1日飲み忘れても「あっ、いけね!」と思って翌日2錠飲めば大丈夫なものもありますが、「超低容量ピル」という種類のものは3〜4時間飲む時間がずれるだけで不正出血が起こることがあるので、やや面倒臭さアップ。体への負担は少ないのだけどね。
同じ時間に毎日服用しないと効果とベネフィットを得られないので、ちゃんと飲みましょう。
自分でピルの長所と短所を天秤にかけてください
「クスリはリスク」。私が大学の薬理学の講義で教えてもらった言葉です。
本当に、ピルは使い方によって毒にも薬にもなります。
私は短所より長所が上回ると自分で判断したので、19歳の頃から飲んでいます。
どんなスタイルを選ぶかは、人によって異なります。
私は生理痛とシーツを毎回血で汚す情けなさに耐えられなかっただけで、ピルを飲まずに生活している人のスタイルというのも素敵だと思います。
人それぞれの生活スタイルがあります。多様性があっていい。
逆に言うと、現代は多様な生活ができるのですから、自分で情報をちゃんと掴んで、良いところと悪いところをちゃんと判断して自分に必要な物品を手に入れてください。
願わくば、自分以外の生活スタイルをする人に対して、「そういう生活をする人もいるんだね、それもありなんだね、いいね」とお互いに言い合える世の中がいいなと思います。(ただし公衆衛生が守られる範囲で……。例えば今ならマスクをしない生活スタイルというのは流石にやめておいていただけるとありがたいです)
んじゃっ!!!